2022/03/01 18:00
Aloha!
今回はハワイで開かれるビールの祭典『Kona Brewers Festival(コナ・ブルワーズ・フェスティバル)』を3回に分けてご紹介していきます!今回は第1回です。
ビールのお祭りというと日本ではドイツ発祥のオクトーバーフェストが有名ですが、実はアメリカでは『Kona Brewers Festival』はかなり人気の高いクラフトビールのイベントなのです。
イベントの主催はKONA BREWING(コナブルーイング)で、毎年3月にハワイ島のカイルアコナ地区で開催されています。元々はコナブルワリーの創立記念イベントから始まり、今年で27回目を迎えます。
※アメリカではビールの醸造所を“Brewery(ブルワリー)”、ビールの造り手を“Brewer(ブルワー)”と呼んでいます。
このビールフェスにはコナ以外のハワイのブルワリーも一同に参加します。
そこにアロハスピリッツを感じますね!新型コロナウイルスの影響で昨年は規模を縮小していましたが、例年はハワイを含むアメリカ全土から50社近くのブルワリーが参加して自慢のビールを提供する、クラフトビールのお祭りです。
オレゴン州のポートランド、カリフォルニア州にモンタナ州、さらにはリゾートつながりなのかマイアミからも参加するブルワリーがあります。
コナビールと聞くと「ハワイのビールでしょ」とよく言われますが、実は半分正解、半分不正解…正しくは「ハワイアンスタイルの“クラフトビール”」、これが100点の回答です。「コナビール=クラフトビール」なのです。
このフェスの凄いところは集まったブルワリーがどれも人気のあるところばかり。
もし周りにアメリカン・クラフトビール好きのお友達がいたら下の写真を見せて下さい。
「このフェス行きたい!」と必ず言うはずです。それほど人気の高いブルワリーが参加します。
おそらくブルワー(ビール職人)たちも自身がこのフェスを楽しんでいるのでしょう。ビールを飲む側だけでなくビールを提供する側も楽しんでいる、そんなイベントなのです。
ここからは人気の高い有名ブルワリーを一部紹介します。
BALLAST POINT BREWERY(バラストポイント ブルワリー)
カリフォルニア州サンディエゴで、ビール造りのための材料や設備の販売店を経て生まれたブルワリー。「Sculpin India Pale Ale(スカルピンIPA)」はWorld Beer Cupで金賞を受賞しています。
REVISON BREWING COMPANY(リビジョン ブルーイング カンパニー)
ネバダ州スパークスで2017年に創業したブルワリーで、創業後1年でアメリカのビール品評会の中でも特に権威の高いWorld Beer CupのAmerican IPA部門、Imperial IPA部門で受賞しています。
SIERRA NEVADA BREWING CO(シエラネバダ ブルーイングカンパニー)
1980年にカリフォルニア州で創業したアメリカ初のマイクロブルワリー(超小規模な醸造所)のひとつで、アメリカの第一次クラフトビールブームの立役者となった「シエラネバダ・ペールエール」を醸造しています。
MAUI BREWING(マウイ ブルーイング)
ハワイ・マウイ島で醸造しているブルワリー。トロピカルで柑橘系の香りが特徴的な「Big Swell IPA(ビッグスウェルIPA)」が人気です。定番ビールの中には地元産のパイナップルやココナッツを使用したビールもあります。
ここまでのブルワリーの紹介の中で「IPA」という単語が何度も出てきましたが、IPAがどんなビールか皆さんご存知でしょうか?
【IPAはどんなビール?】
大量のホップを使用することで生まれる強烈な苦みと香りが特徴です。アルコール度数6~7%前後と飲みごたえのあるビールの種類(ビアスタイル)で、世界中のクラフトビールファンに愛されています。IPAはIndia Pale Ale(インディア・ペールエール)の略称です。この名前はイギリスが当時インドを植民地にしていた大航海時代に、インド(India)にビールを運ぶために防腐作用を持つホップを大量に投入してビールを造ったことに由来しています。
コナビールだとハナレイ アイランドIPAやゴールドクリフIPAがIPAです。今回ご紹介したブルワリーのIPAより飲みやすく、原料にグアバやパイナップル、パッションフルーツなどのトロピカルフルーツを使っているのが特徴です。
Kona Brewers Festival(コナ・ブルワーズ・フェスティバル)では50種類以上のビールが提供されています。
コロナ渦の現在は気軽にハワイに行ってブルワーズフェスティバルに参加することは難しい状況ですが、今回紹介したブルワリーのビールは日本で買えるブルワリーばかり。輸入ビールや海外クラフトビールを多く取り扱う店舗さんなどではよく取り扱いがあるので、ぜひコナビールと一緒にフェス気分で様々なアメリカンクラフトビールをお家でも楽しんでみてください!
Mahalo!
「日本で知られていない穴場イベント?!
「環境にやさしく!でもまずは楽しいことが一番!